スーパーやコンビニには、たくさんのチョコレートが並んでいます。
その中から「本物のチョコレートを選びたい」と思っても、何を基準にすればよいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、市販のチョコレートを選ぶときに役立つ、パッケージの表示区分(チョコレート/準チョコレート/純チョコレート)の違いと、原材料表示の見方をわかりやすく解説します。
「本物のチョコレート」に公式の定義はある?
まずお伝えしたいのは、「本物のチョコレート」という言葉には、法律や公正競争規約上の定義はないということです。
どのチョコレートが「本物」かは、人によって考え方が異なります。
カカオの風味を重視する人もいれば、原材料のシンプルさを重視する人もいるでしょう。
とはいえ、判断の目安がまったくないわけではありません。
日本では、全国チョコレート業公正取引協議会が定める「チョコレート類の表示に関する公正競争規約」によって、チョコレート類の表示区分が決められています。
パッケージの裏面などにある「名称」の欄を見ると、そのチョコレートがどの区分にあたるのかを確認できます。
「本物かどうか」を一言で決めるのではなく、表示区分と原材料表示を手がかりに、自分が求めるチョコレートを選ぶ。
これが、市販のチョコレート選びで迷わないためのポイントです。

チョコレート・準チョコレート・純チョコレートの違い
公正競争規約では、主に次のような区分が設けられています(出典:農林水産省、全国チョコレート業公正取引協議会「チョコレート類の表示に関する公正競争規約」)。
- チョコレート:チョコレート生地を60%以上使用したもの。チョコレート生地は、カカオ分35%以上、ココアバター18%以上と定められています。
- 準チョコレート:準チョコレート生地を60%以上使用したもの。準チョコレート生地は、カカオ分15%以上、ココアバター3%以上と定められています。
- 純チョコレート:規約上の「チョコレート」のうち、さらに厳しい条件を満たしたものだけが表示できる区分です。
このように、チョコレートと準チョコレートの大きな違いは、生地に含まれるカカオ分やココアバターの割合です。
準チョコレートは、チョコレートに比べてカカオ分やココアバターの基準がゆるやかな区分といえます。
ただし、準チョコレートだからといって品質が劣るというわけではありません。
準チョコレートは、焼き菓子のコーティングやお菓子の素材など、さまざまな商品に幅広く使われています。
区分の違いは、あくまで配合の違いを表すものです。
カカオの風味をしっかり味わいたいときは「チョコレート」の表示を、用途や好みに合わせて選びたいときは区分を参考にする、というように使い分けるとよいでしょう。
原材料表示でチェックしたいポイント
表示区分とあわせて確認したいのが、原材料表示です。
同じ「チョコレート」の区分でも、使われている原材料は商品によって異なります。
ここでは、原材料表示を見るときのポイントを3つご紹介します。
なお、オーガニックチョコレートそのものの特徴については、オーガニックチョコレートとはの記事で詳しく解説しています。
最初に書かれている原材料を見る
食品の原材料表示は、一般的に使用量の多い順に記載されています。
そのため、最初に書かれている原材料を見ると、そのチョコレートの主役が何かを知る手がかりになります。
たとえば、最初に「カカオマス」と書かれていれば、カカオマスが多く使われていると考えられます。
一方、最初に「砂糖」と書かれている場合は、砂糖の割合が多い配合であることがわかります。
カカオの風味を楽しみたい方は、原材料の並び順にも注目してみてください。
ココアバター以外の「植物油脂」が入っているかを見る
チョコレートの油脂分は、本来カカオ豆に含まれるココアバター(カカオバター)です。
ただし、市販のチョコレートの中には、ココアバター以外の「植物油脂」が使われているものもあります。
植物油脂は、口どけや固さを調整するためなど、商品の目的に応じて使われるものです。
使われていること自体が悪いわけではありませんが、カカオ由来の原材料だけでつくられたチョコレートを選びたい場合は、原材料表示に「植物油脂」があるかどうかを確認するとよいでしょう。
ホワイトチョコレートの場合
ホワイトチョコレートは、カカオマスを使わずにつくられるため、「カカオが入っていない」と思われがちです。
しかし、ホワイトチョコレートは本来、カカオ豆から取り出したカカオバターを主な原料としてつくられるチョコレートです。
ホワイトチョコレートを選ぶときも、原材料表示に「カカオバター(ココアバター)」が記載されているか、ほかの植物油脂が使われているかをチェックしてみてください。
海外の基準との違い
チョコレートの基準は、国や地域によって異なります。
たとえばEUなどでも、チョコレートに関する独自の基準が設けられています。
カカオ分の考え方や、使用できる原材料の範囲などは、それぞれの基準によって定められています。
そのため、海外のチョコレートを選ぶときは、日本の表示区分とは基準が異なる場合があることを知っておくと安心です。
気になる商品は、パッケージの名称や原材料表示を確認してみましょう。
VAN VLiETのクーベルチュールチョコレートの原材料
ここで、原材料表示の見方を実際の商品で確認してみましょう。
例として、VAN VLiETの有機スイートクーベルチュールチョコレート(カカオ57%)の原材料をご紹介します。
- 有機カカオマス
- 有機粗糖
- 有機カカオバター
- 有機バニラパウダー
原材料は、有機カカオマス、有機粗糖、有機カカオバター、有機バニラパウダーのみです。
最初に記載されているのは有機カカオマスで、油脂分はカカオバターのみ。
植物油脂・乳化剤は使っていません。
この記事でご紹介したチェックポイントに沿って見ると、カカオ由来の原材料を中心にした、シンプルな配合であることがわかります。
なお、日本で「有機」「オーガニック」と表示するには、有機JAS認証を受ける必要があります。
有機JASは、化学的に合成された農薬や肥料を原則使わずに生産されたことなどを、登録認証機関が確認する制度です。
また、チョコレート選びでは「フェアトレード」という言葉を目にすることもあります。
これは、カカオなどの生産者と適正な価格で継続的に取引することを目指す仕組みのことです。

まとめ
「本物のチョコレート」という言葉に、法律や公正競争規約上の定義はありません。
市販のチョコレートを選ぶときは、次のポイントを判断の目安にしてみてください。
- 表示区分(チョコレート/準チョコレート/純チョコレート)を確認する
- 原材料表示の最初に書かれている原材料を見る
- ココアバター以外の植物油脂が使われているかを見る
- ホワイトチョコレートは、カカオバターが使われているかを確認する
表示の見方を知っておくと、自分の好みや目的に合ったチョコレートを選びやすくなります。
VAN VLiETでは、原材料にこだわったオーガニックのクーベルチュールチョコレートをご用意しています。
オーガニッククーベルチュールチョコレート一覧はこちらから、ぜひチェックしてみてください。